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立石と出島(大泉が池)
遣水
荒磯
特別名勝 毛越寺庭園

所在地:岩手県西磐井郡平泉町
指定年月日:大正11年10月12日 史跡指定
      昭和27年11月22日 特別史跡指定
      昭和32年11月12日 名勝指定
      昭和34年5月23日 特別名勝指定
所有者:宗教法人毛越寺
公開:常時公開(年中無休)
ホームページ:http://www.motsuji.or.jp/


【庭園の概要】
 毛越寺は、嘉祥3年(850)、天台宗の高僧慈覚大師が創建したと伝えられています。その後、盛衰とともに荒廃した時期を経て、奥州藤原氏により復興されました。二代基衡から三代秀衡の時代に多くの伽藍が造営され、平泉の玄関口として威容を誇っていました。
 奥州藤原氏の滅亡後、度重なる災禍に遭いすべての建物が焼失しましたが、江戸時代には伊達家による保護も行われ、現在まで大泉が池を中心とする庭園と平安時代の伽藍遺構がほぼ完全な状態で保存されており、国の特別史跡・特別名勝に指定されています。
 昭和5年及び昭和29年から5年間で実施された発掘調査により、池の北西から遣水遺構が検出されたほか、浄土式庭園の典型といえる全容が明らかにされました。その後、平成3年までに露出展示と再現展示を組み合わせた整備が行われ、おおらかな空間性が取り戻されています。


【整備事業の概要】
 平成23年4月、東日本大震災の余震によって、毛越寺庭園の象徴的存在である立石が傾いたため、災害復旧事業により修復工事が行われました。
 現在は、前回の修理工事完成から30年近くが経過し、伽藍の基壇遺構などにも損傷が認められることから、昭和の発掘調査後2度目となる保存整備事業を実施しています。境内では伊達氏が寺域を保護するために植栽したスギが大木に成長し、風による倒木被害もでていることから、大枝おろし等を進めながら、樹木の腐朽診断調査を実施しています。また、平成27年度からは遣水の石材保存処理に向けた調査を開始し、緊急度の高いものから修理を実施しています。


【業務実績】
  《調査・測量・計画》
    平成26年度~ 植栽調査及び管理計画策定業務
    平成27年度 遣水写真測量及び動態比較調査業務
  《設計・監理》
    平成23~24年度 災害復旧事業/立石修理工事実施設計・設計監理
    平成26年度 植栽調査及び危険木伐採工事実施設計・設計監理
    平成27年度~ 保存修理事業/実施設計及び設計監理




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