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外苑(大池越しに望む三重塔)
内苑(臨春閣)

写真提供:公益財団法人三溪園保勝会
名勝三溪園

所在地:神奈川県横浜市中区本牧
指定年月日:平成19年2月6日 名勝指定
所有者:公益財団法人三溪園保勝会
公開:常時公開、年末休園 ※臨時休園やイベントによる開園時間変更の場合あり
ホームページ:https://www.sankeien.or.jp/


【庭園の概要】
 三溪園は、東京湾を望む横浜の東南部・本牧の広大な土地に広がる庭園です。実業家で近代数寄者としても知られる原富太郎(号 三溪)により、明治35 年(1902)頃から造営が始められ、明治39 年(1906)には外苑が一般公開されています。大正3 年(1914)、大池西の丘陵上への三重塔移築をもって外苑が完成し、翌年から内苑の造営が開始されました。大正11 年(1922)聴秋閣移築をもって内苑が完成すると、翌大正12 年(1923) にはお披露目の大師会茶会が盛大に行われています。その後、戦災による被害をうけ、1953年(昭和28年)、原家から横浜市に譲渡・寄贈されたのを機に、財団法人三溪園保勝会が設立され、復旧工事を実施し現在に至ります。
 現在、園内には重要文化財10 棟、市指定有形文化財3 棟を含む17 棟の歴史的建造物が、17haを超す敷地に巧みに配置されています。移築建物の配置や、それらの建造物とよく調和した周辺の修景もまた三溪の構想によるもので、数寄者としての三溪の美意識を随所に見ることが出来ます。


【整備事業の概要】
 三溪園では、平成20年度より保存整備事業を開始し、緊急課題であった内苑の流れや土塀の修理工事から着手しています。その後、外苑流れや木橋・藤棚の修理、植栽整備などを行ってきました。三溪園は広大な敷地を有しており、地形、水系、構造物など修理項目は多岐にわたります。工事にあたっては、事前に発掘調査を実施しているほか、分野ごとの専門家に調査を依頼し、その成果に基づいて修理方針や管理方針の検討を行っています。
 建造物の保存修理工事も同時に行われており、平成27 年度までに、旧矢箆原家住宅、旧天瑞寺寿塔覆堂、聴秋閣、春草廬の屋根修理を実施しています。


【業務実績】
  《調査・測量》
    平成21~23年度 庭園実測図・樹冠投影図作成業務
  《設計・監理》
    平成20年度~ 保存整備事業/実施設計及び設計監理業務
  《報告書・計画》
    平成26~27年度 保存整備事業中間報告書及び保存管理計画書作成業務



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