名勝 對龍山荘庭園
所在地:京都府京都市左京区南禅寺福地町22番
指定年月日:昭和63年12月24日 名勝指定
所有者:株式会社ニトリホールディングス
公開:一般公開中
ホームページ:https://tairyu-sanso.jp/
【庭園の概要】
對龍山荘庭園は東山の麓に位置する庭園で、明治29年に実業家伊集院兼常により造営されたことに始まり、その後呉服商市田弥一郎が譲り受け、建物・庭園共に大改修が行われた。庭園を手掛けたのが京の名庭師7代目小川治兵衛であり、昭和63年(1988)に国の名勝に指定されている。建築についても名工島田藤吉が手掛け、令和6年(2024)に国の重要文化財に指定されている。
【修理事業の概要】
對龍山荘庭園は、老朽化による流れの漏水が顕著に現れ、周辺の構造物の傷みも目立ち、日常的な維持管理で対応することが難しくなっていた。また、その他の庭園構成要素についても経年変化による毀損が目立ち始めていたため、庭園を恒久的に維持し、保存する必要性があることから平成27年度(2015)に国庫補助事業「名勝對龍山荘庭園歴史活き活き!史跡等総合活用整備事業」を立ち上げ、流れ修理、導水管修理、園路修理、電線管埋設修理、園池修理、植栽修理、菖蒲園修理、玄関庭修理を行い、令和5年(2023)3月に事業を完了した。
【業務実績】
《調査・測量》
平成27年度 庭園実測図作成、流れ護岸測量
平成28年度 流れ護岸測量
《設計・監理》
平成27〜令和4年度 設計監理業務
《報告書》
令和4年度 保存修理事業報告書作成業務